年々薄くなっていく頭皮。とても気になりますね。
以前のようなフサフサんお髪に戻りたいなと思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな方へ ぜひ試してほしい方法があります。
第一に、なぜ薄毛や脱毛がみられるようになるのでしょうか。
薄毛の原因とは?
薄毛や脱毛の原因としては以下の6つが主に考えられます。
★加齢による男性ホルモンの低下
★遺伝
★ストレス
★栄養不足
★生活習慣の乱れ
★見逃せない病気
加齢による男性ホルモンの低下
男性ホルモンの低下によって、薄毛や脱毛がみられるようになります。
採血で遊離テストステロンの測定を行い、男性ホルモンの低下がみられるか
検査することができます。
遺伝
遺伝は大きな要因で、努力で変えられるものではありません。
特に 5αリダクターゼの活性度
男性ホルモンレセプターの感受性
が遺伝で引き継ぎやすいと言われています。
5αリダクターゼは毛乳頭細胞に存在する酵素の一種です。
発毛のサイクルを調整する働きがあります。
5αリダクターゼは常染色体に存在しているので、父母どちらかの家計に薄毛の人がいれば、その遺伝を受け継ぐ可能性があります。
一方 男性ホルモンレセプターはX染色体に存在するので 母親から受け継ぐことになります。このレセプターがあると薄毛になる確率が高くなります。
ストレス
ストレスがかかると交感神経が優位に働き、頭皮への血流が不足することによって、脱毛の原因となります。
栄養不足
ビタミン、ミネラル、亜鉛、タンパク質など栄養が不足すると脱毛の原因になります。
亜鉛は赤血球の膜を作る際に使われる栄養素です。細胞分裂や増殖、タンパク質の再合成などにも関与している栄養素なので、亜鉛が不足するとヘモグロビンも赤血球も作られません。
生活習慣の乱れ
髪の毛は日々の食事から取った栄養をもとに成長します。
そのため髪の成長のためには 良質なたんぱく質が必要です。
高脂質・高カロリーな食事ばかりでは、頭皮に十分な栄養を届けられません。
また睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を妨げます。健康な髪が育たなかったり、
ダメージを受けた頭皮の修復が間に合わなかったりする原因になります。
見逃せない病気
脱毛がおこりうる病気としては、甲状腺機能低下症、貧血、などがあげられます。
甲状腺機能低下症とは 喉のあたりにあるハート型の臓器である甲状腺からのホルモンが低下する病気です。
症状としては、倦怠感、脱力、体重減少などがみられます。
心当たりのある方は早めに医療期間を受診しましょう。
貧血状態だと運べる酸素や栄養分が少なく、毛髪が正常に育たなくなってしまいます。
薄毛のケア方法
それでは 少しでも健康な髪の毛を保つためにはどうしたらよいのでしょうか。
髪の毛にとっていいことを以下の5つにまとめました。
髪によい食品を摂取する。
髪の毛の主成分はたんぱく質です。
乳製品、オメガ3脂肪酸が含まれた青魚、卵や鶏肉、牛肉といった良質なたんぱく質を毎食とるように心がけましょう。
また、にんじん、トマト、オレンジ、赤ピーマンなどビタミンAが豊富に含まれた野菜をとることで髪の毛に艶を与えてくれます。
ビタミンAやCには皮脂の分泌を促し、頭皮の状態を整えます。ほうれん草や小松菜など緑黄色野菜に多く含まれています。
鉄や亜鉛を含む赤身の肉、内臓、貝類、豆類などを積極的に取りましょう。
質の高い睡眠をとる
髪の成長や頭皮の新陳代謝・修復には成長ホルモンが関わっています。
成長ホルモンは眠りについてから3時間以内に多く分泌されるといわれています。
そのため眠りについてからは4時間はまとまって良質な睡眠がとれるようにしましょう。生活リズムを崩さぬよう、寝る時間、起きる時間は毎日同じ時間になるようこころがけます。
眠る時間は7時間、子どもと一緒に寝る場合は眠りが浅くなりがちなのでプラス1時間
するとよいでしょう。
ストレスをためない
自分のストレス発散方法はなんですか?
体を思いっきり動かすとすっきりする方もいます。
瞑想をすることで 今に集中し 過去や未来の不安を断ち切る。
完璧主義やネガティブ思考を改善する。
せかせかと動かず、夜はアロマを炊いたりリラックスする。
自分にあったストレス発散方法を知っていると、副交感神経と交感神経のバランスを保つことができ、様々な不調の原因を取り除くことができます。
頭皮を清潔に保つ
髪の毛をキレイにブラッシングし、皮脂やフケなどの汚れを落ちやすくします。
38度~40度のぬるま湯で しっかり髪の毛をよあらいしましょう。
8割方このよあらいで汚れが落ちます。
手でシャンプーを泡立てて 指の腹を使って丁寧に洗います。
マッサージをしながら頭皮の血流を促します。
シャンプー後はしっかりと洗い流します。
タオルドライをして 髪の毛をドライヤーできちんと乾かします。
濡れたまま寝ると 雑菌が繁殖したり、髪の毛の傷がつきやすくなります。
お近くのAGA治療クリニックや泌尿器科に受診
薄毛や脱毛には薄毛の進行を抑えるお薬の処方がされます。
お薬の一つにフィナステリドがあります。
それは 5α還元酵素Ⅱ型の働きを阻止する働きをします。
男性ホルモンのテストステロンと還元酵素5αリダクターゼⅡ型が結合されることによってDHTが生成されます。フィナステリドはDHTの生成を抑制することでAGAの進行を遅らせる働きがあります。
フィナステリドの内服によって1%の人に副作用もみられますので、医師との相談が必要でしょう。ヘアサイクルが正常に戻るまで6か月は続けてみて効果を判断しましょう。
費用は自費診療となり、続ける必要があるため費用の工面が必要です。
髪の毛があると若さと自信が取り戻せます。
毎日の心の持ちようが変わってくるのであれば、ぜひ内服を試されるといいですよ。
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