山々の花々がきれいに咲き誇る時期となってきました。九州ではミヤマキリシマが見ごろの時期には山一面がピンク色に染まり、登山客の目を楽しませてくれます。
ミヤマキリシマは九州各地の高原に自生するツツジの一種で1メートル程度の低木です。花が咲く時期は5月下旬から6月下旬で、天然記念物に指定されています。
そんなミヤマキリシマが一足早く見ることができる場所として、大分県にある経塚山があります。今回は経塚山の登山ルートと周辺の山をご紹介いたします。
経塚山とは
大分県速見郡日出町にある鹿鳴越連山の一つ<経塚山>は標高610m、寺の奥の院に経塚があったことからこの名がつけられたそうです。
ふもとから山頂まで続く登山道の一部は、1551年 キリスト教宣教師フランシスコ・ザビエルが大友宗麟の招きで通った道として知られています。
山頂一帯には五月上旬と他の群生より一か月程早く ミヤマキリシマの開花がみられます。
花の種類が多く、紫紅、黄紅、白色など14種類ほどに分類され、純粋種であることが珍しいとされています。
登山口
山田湧水 駐車場
経塚山登山口入口は、国道10号線松屋寺入口交差点を北へ車で15分走らせたところにあります。
水汲みの人が多く、駐車場も広くあります。仮設トイレが一つあるので、登山前にトイレをすませることができますね。
ここの登山口から経塚山を目指すと西鹿鳴越道(ザビエルの歩いた道)を歩くことができます。
経塚山登山口(山頂付近から)
山頂付近にも駐車場があります。速見大田ふれあいロードから狭い道に入ります。
ここから歩けばどんな人でもすぐに頂上に到達することができ、絶景を望むことができますよ。
この狭い道を入ることができない車はポケットパークひじ に停めることができます。
先ほどの狭い道まで 道路を歩くことになりますが、眺めの良い景色と広めの駐車場があります。
別府湾、鶴見岳、由布岳、伽藍岳など見渡すことができます。トイレはありませんのでご注意を。
山頂
先ほどの入口から10分ほど歩けば 難なく頂上に着きます。
山頂からは鶴見岳、由布岳、耶馬渓などの山々がみられます。
桃色~薄紅色のミヤマキリシマが色づいています。(2021.5・4撮影)
マルハナバチがせっせと蜜を集めていました。
蝶も花の蜜を吸いに遊びに来ていました。
周囲の山
鹿鳴越連山を縦走して いろいろな山頂を制覇するのもいいですね。
鹿鳴越連山を縦走して いろいろな山頂を制覇するのもいいですね。隣の山まで気軽に行くことができます。今回は二つの山をご紹介いたします。
七つ石山
経塚山から一旦もとの道路まで戻ります。
「ザビエルが歩いた道へ」の看板が見えてきたら右の道へ入っていきます。
七つ石山への看板がでてくるのでその道しるべの方へ向かって歩いていきます。
赤いリボンも目印にありますので迷うことはありません。40分ほど歩き、山頂へ到着です。
別府湾、別府市や日出町を見渡すことができる絶景スポットです。
板川山
七つ石山から下り10分足らずで 標高603mの板川山の山頂に到着します。
4月~5月 気温は20度前後と快適な天候です。
板川山の山頂は平坦で広々としており、休憩場所としては最適でした。
まとめ
気軽にハイキングできる場所として経塚山はおすすめです。九州でしか見ることができないミヤマキリシマ。一足先にピンク色に染まる山を 見に足を運ばれてはいかがでしょうか。きっと 日頃の煩わしさを忘れさせてくれる景色にリフレッシュできますよ。
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