はじめてのスペイン旅行/世界遺産を含むおすすめ8都市10日間

旅行

スペインは魅力ある都市が多く、どこに行こうか迷ってしまいますね。

限りある日程でどこをまわる悩む人も多いはず。

実際に行ったおすすめ都市をご紹介いたしますので、旅行の計画の参考にされてください。

バルセロナ

バルセロナはガウディが19世紀から20世紀にかけて活躍した都市であり、彼の建築作品がたくさん残されています。

1984年には「アントニ・ガウディの作品群」として世界文化遺産に登録されています。

サクラダファミリア

ガウディの最高傑作であるサクラダファミリア。

現在も建築中であり、2005年に世界遺産に登録されています。

生誕の門

内部も観光することができ、ステンドガラスが作られているところがわかります。

ガウディは自然の光をうまく取り入れたデザインが多いです。

どんどん変わっていく世界遺産の建築をみることができるのはここだけではないでしょうか。

ガウディの没後100周年を記念して2026年に完成予定でしたが、コロナの影響もあり予定が伸びています。

輝くステンドグラス
サクラダファミリアから見下ろした景色

グエル公園

実業家であるエウセビ・グエル氏が、19世紀にできた英国風田園都市のような分譲住宅をつくるために、ガウディに設計を依頼したことが始まりでした。

お菓子の家のような可愛らしい建物。

中はバルセロナ市歴史博物館になっています。

守衛の家

守衛の家

ブガデラの回廊

工事の際に出た石をそのまま利用しています。

ブガデラ=洗濯女の意味で、一番手前の柱に洗濯かごを頭の上に乗せた女の人が作られています。

ラナテューラ広場と波打つベンチ

ベンチは破砕タイルで作られており、様々な色が散在されていて鮮やかです。

もともと住民たちが集まるオープンスペースとして作られたものです。

遠くにサクラダファミリアがみえたり、景色もよく ほっと一息付ける場所になっています。

カサ・ミラ

実業家ペレ・ミラとその妻ルゼー氏のために1910年から2年ほどかけてガウディが設計した建築物です。

直線がなく、波打つような造りが一際目に触れます。

カサ・パトリョ

名前の由来はパトリョさんの”家”=”カサ”・パトリョです。

他の会社から譲り受けた廃棄するはずのガラスや陶器で作られています。

1904年から1906年、パトリョ氏の家をガウディがリフォームしています。

大きな窓があくびをしているような姿から「あくびの家」、

バルコニーの柱が骨のようにみえるからと「骨の家」と別名呼ばれています。

サン・パウ病院とカタルーニャ音楽堂

カタルーニャ出身の銀行家パブロ・ヒルが多額の寄付を行い、建築物に豪華な装飾を施すことができたといわれています。

設計は音楽堂と共に建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネールでガウディとは師弟関係にあったそうです。

1997年世界ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

中庭も広く、広大な敷地です。

管理事務所分館
カタルーニャ音楽堂

独特な文化と陽気な人柄、比較的安い物価に気軽に寄れるバル。有名な建築家 ガウディの作品やベラケラス・エル・グレゴ・ピカソ・ゴヤ・ダリなどの芸術家を生み出してきた国でもあります。

魅力ある都市も散在しているため、その中でも人気の高い7都市をご紹介いたします。

レウス

アントニオ・ガウディの生誕地であるレウス。

幼少期や青年期に頻繁に過ごした場所をたどる「ガウディ・レウス」コースがあります。

ラカイシャビル
Teatre Fortuny

ガウディの幼少期
カーサ ガストル
エスグリシアプリオ ラルデサンペレ
ぺイシャ テリーズ

バレンシア

バレンシアと言えば何を浮かべますか?

私が思い浮かんだのはバレンシアオレンジ。

バレンシアに着くと、さっそくありました。露店に並べられている野菜やフルーツが。

そこでバレンシアオレンジジュースをいただきました。

オレンジを100%絞ったと思われるジュース。ほのかな甘みと以外にも結構強い酸味でしたが、

ビタミンCがたっぷりと含まれたオレンジが体に沁みました。

マドリード

スペインの首都です。サッカーチームで有名なレアル・マドリードを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

マドリード王宮、マヨール広場、レアルマドリードの試合観戦など見どころも多い都市ですが、

個人的にマドリードで絶対に外せない場所はプラド美術館です。

プラド美術館

世界最大級の国立絵画美術館であり、スペイン王家が収集した絵画や彫刻が中心に展示されています。

なかでもベラケラス、ゴヤ、エル・グレコの作品の種類も多く印象的な作品が目に焼きつけられます。

エル・グレコ

エル・グレコとはスペイン語で「ギリシャ人」を意味します。

男性の胸の前に置かれた手が印象的で、誓いをたてているのか 心を痛めているのか、安堵しているのか色々想像が沸き立つ絵です。

胸に手をおく騎士の肖像

グレコが70歳の時に自分の墓となる礼拝堂のために描いた作品で 天使の描写が見られる。

羊飼いの礼拝

ピーテル・パウル・ルーベンス

ルーベンスが描いた三人の女神。神話の三美神はそれぞれ 輝き・喜び・花を表しており、向かって左側の女性のモデルは2番目の奥さんのエレーヌだそう。

三美神

ヨアハム・パティニールの作品。左側には永遠の若さを保つレテ川の噴水があり、右側には地獄の世界が描かれており、楽園に行く難しさを物語っている。

スティクス川を渡るカノン

一日中あっても見きれない数ですので、体力と時間に余裕をもって訪れることを強くお勧めします。美術館内には広々としたカフェテリアもありますので、ランチや休憩タイムに利用できます。

トレド

マドリッド・アトーチャ駅から高速列車Avantで33分 かつての首都トレドに到着します。

1986年に街全体である「古都トレド」が世界遺産として認定されており、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など多彩な宗教的建築物が残され、歴史の宝庫となっています。

パラドールからの眺め

バスだと一時間に一本しかないが、眺めのよい場所からトレドの街をみたいなら、タホ川の南側にあるパラドールがおすすめ。

エル・グレコが描いた風景そのままの街を一望できる。

トレドの街並み

パラドールのカフェでゆっくりと街並みを眺めながら過ごすことができる。

トレド名物 アーモンドの粉を練ったお菓子 マサパンと一緒に。

数百年前にタイムスリップしたような街並みでが素敵でした。

コルトバ

756年から1031年まで後ウマイヤ朝の首都となり、栄華を極めました。

全盛期には人口100万近くに達したともいわれ、300ものイスラム寺院がありました。

また、イスラム文化の頂点を極めるものが、メスキータでありコルトバの代表的な観光スポットです。

さらに、学問の街であり医学、天文学、哲学、文学を学ぶためにヨーロッパ中の人々が集まりました。

街全体が世界遺産に指定され、その歴史と建造物が高く評価されています。

1984年に「コルトバ歴史地区」として世界遺産に登録されています。

ユダヤ人街

白壁に青い空、咲き誇る花たちがとても絵になる地域。

1492年に「ユダヤ人追放令」が布告され、このまちからユダヤ人は姿を消しました。

迷路のように入り組んだ路地風景や、看板も歩いているだけで楽しい。

メスキータ(モスク)

後ウマイヤ朝のアミール(首長)に即位したアブド・アッラーマン1世が、イスラム教寺院の建設を命じました。

10世紀末には拡張工事が行われ巨大モスクが完成しました。

しかし、13世紀にはキリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)によってモスクがキリスト教の教会に転用されました。

夜空に輝くメスキータ

イスラム教とキリスト教が共存する2万5000人を収容するモスク。

メスキータ内部

赤と白の馬蹄形のアーチはローマの水道橋を参考にしたといわれています。

アルカサル

アルフォンソ11世が、イスラム法の宮殿跡に14世紀に建造した王城です。

また、コロンブスが新大陸発見の支援を仰ぐためにこの城でカトリック両王にお目にかかったのだといわれています。

手入れされた庭園が美しい。

アラブ式庭園

セビーリャ

15世紀から始まる大航海時代にセビーリャは黄金時代を迎えます。

新大陸で産出される金銀はすべて、セビーリャに運ばれました。17世紀半ばまでに18万トンの金がもたらされ、全ヨーロッパが保有していた量の5分の1,また銀に至っては それまで全ヨーロッパが保有していた量の3倍にものぼり、町は繁栄しました。

ここでは、スペインの情熱さを表すフラメンコや闘牛などの本場が見られます。

マエストランサ闘牛場

19世紀後半に幾度もなく作り直しを重ねたため、楕円形の闘牛場が完成しました。

収容人数は12700人です。闘牛シーズンはイースターの日曜の夜から10月半ばです。

マエストランサ闘牛場

毎回多くの観客が訪れます。

闘牛のパフォーマンスの流れ

①ピンクのマントをふって牛を威嚇し、勢いのある牛の性質をみせます。

②牛の肩甲骨あたりに三人の助手がそれぞれ2本の槍を刺し(計6本)、牛を弱らせます。

③マタドールと呼ばれる主役が、赤いマントを持って登場します。

人気のあるマタドールからは歓声が。

④赤いマントで威嚇し牛がそのマントを目がけて突進。

その間にも先ほど刺さった槍からたくさんの流血がみられます。

格好よくマントをふりまわし、うまく成功すると大歓声があがります。

⑤最後は短剣を牛の急所に刺し、終わりを迎えます。

牛がどんどんフラフラになり 弱っていく姿、何度も槍でさされたりとてもエグイです。

歓声をあげる観客たちと自分の温度差をかなり感じました。

文化の違いを体感させられる経験となりました。

グラナダ

1238年グラナダ王国が建国された。

ムハンマド1世へ賢明な政治によって経済が潤うと、アルハンブラ宮殿を築城する。

グラナダではイスラム建築の最高傑作と言われる壮麗なアルハンブラ宮殿が見どころです。

1984年「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区」た世界遺産に登録されています。

アルハンブラ宮殿

スペイン・イスラム王朝が最後の時を刻んだ場所。

作家のワシントン・アービングが出版された『アルハンブラ物語』でも有名で、大人気の観光スポットです。

シエラ・ネバダ山脈を背景にサンニコラス展望台からの眺めるアルハンブラ宮殿

ナスル宮殿

宮殿の中心である王の居城。

アラヤネスの中庭

細かな石飾りが美しい。

二姉妹の間

文字がキレイ彫られている!細かい技術に圧巻です。

パルタル庭園

宮殿が池に美しく映え、高貴な空間です。

貴婦人の塔

ヘネラリフェ

14世紀に建設されたナスル朝の夏の別荘。

いくつもの水路がみられ、涼し気な雰囲気

ライオンの中庭

アルカサバ

要塞はローマ時代の砦の上に建てられたともいわれていおり、アルハンブラで最も古い部分

確かにローマでみた遺跡のように残されていますね。

アルカサバ

まとめ

スペインは地方ごとに全然違う顔を持つ都市が多いため、どの都市を選択するか取捨選択が難しいです。

どこを中心にみたいか優先順位をつけてまわる都市を決めましょう。

☆芸術家の作品に触れたい      ⇒バルセロナ
☆有名な美術作品を見たい      ⇒マドリード
☆スペインの文化に触れたい     ⇒セビーリャ
☆旧市街の絶景を眺めたい      ⇒トレド
☆世界遺産のキレイな街並みを見たい ⇒コルトバ
☆イスラムの豪華な宮殿がみたい   ⇒グラナダ

10日間で8都市を回りましたが、色々欲張ったのでタイトスケジュールでした。

体力はいりますが、みたいところは見ることができたので満足です。

食事も安くて気軽に入れるバルなどおいしいです!

地方へ行くと英語が通じなくなりますが、なんとか周囲の助けによってチケットの手配ができました。

治安は良いとは言えません。マドリードの地下鉄内などスリの被害をよく聞きます。

被害に遭わないよう 気を引き締めて行かれることをおすすめします。

この記事を参考に見どころ満載のスペインを楽しまれてください。

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