屋久島といえば屋久杉が有名ですが、海もおすすめです。中でも屋久島の北西部にある永田いなか浜は、屋久島で最も美しいといわれている砂浜で夕陽もきれいです。日本一のウミガメ産卵地としてもしられています。屋久島に上陸するのはほとんどがアカウミガメで、産卵時期は4月下旬から8月上旬です。そんないなか浜でウミガメ観察のポイントをお伝えいたします。
いなか浜の魅力
永田いなか浜はアカウミガメの重要な産卵地として「ラムサール条約湿地」に登録されています。
ウミガメの上陸が4月上旬~7月 こどもがふ化するのが7月下旬から9月下旬です。この時期には多くの観光客が訪れます。
雨の多い屋久島 このいなか浜で夕陽がみられるとラッキーですね。
砂浜は粗目の砂でサラサラでした。
いなか浜へのアクセス
宮之浦港より県道78経由、永田方面へ車で30分
〒891-4201 鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
駐車場は10台停車可能
ウミガメ産卵観察
ウミガメ観察時間は夜のため、移動がしやすいように私たちは民宿「いなかはま」でお世話になりました。観察会受付所まで徒歩3分のところにあり、時間になったら気軽に出向くことができます。
最初にウミガメ観察のため注意事項をレクチャーしていただきます。ウミガメ保護のため年々制約が厳しくなっている印象です。
ウミガメは光や些細な刺激で産卵をあきらめて海に戻ってしまうため、暗闇の中観察会は行われます。
ウミガメが上陸しない日もあったり、観察時間内に産卵しないこともあります。
私たちが行ったときは夜にはウミガメには出会えず。
監視員の方に朝早くに来てよいとお誘いをいただきましたので、朝方に行くと運よくウミガメに出会えました。 ウミガメ保護監視員のひとが沢山いますので 色々説明してくださいます。
ウミガメは砂浜に上陸し穴を掘ってそこに100個ほどの卵を産みます。
ウミガメが産卵の時には本当に泣いていました。母親が出産時にわが子に会え 感動して涙を流すシーンと重ねてしまいますね。
でも実は泣いているのではなく 目の横にある”塩類腺”という器官から 余分な塩分を排出し、塩分の濃度を調整しているようです。また、陸に上がると眼球が渇いてしまうため、乾燥を防ぐ役割にもなっています。
産卵が終わると 後ろ足を前後に動かし砂をかけ、海に向かって戻ります。砂浜では動きにくいようで時間をかけて方向転換、海までのそのそと歩いていましたが、水中に入った途端スピートが急上昇しあっという間に海の底へと消えていきました。
産卵後の卵は踏まれたり持ち去られたりしないよう、数を数えて場所を安全な場所に移していました。
その後ちょうど夏休みのあたりに子ガメの放流会が行われるようなので 今度はふ化した子ガメにも会えると嬉しいですね。
まとめ
ウミガメや自然の生態を守るために 私たち一人一人がウミガメを保護する意識を持ち、観察ルールに従いましょう。特に産卵前の用心深いウミガメは 人工的な光を嫌うため、気を付けたいですね。
そして 貴重なウミガメの産卵の光景を見ることができるといいですね。
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